2026年の展望と投資方針

資産運用

2025年は4月のトランプ関税による大きな凹みでの立ち回りが問われた1年だった。
その後はマイルドな調整があったものの、日本株は年後半の高市政権恩恵で大きく伸び、
アメリカも堅調。


私自身は4月も売らずに持ち続ける選択をしたが、素早く行動していればもう少し伸ばせた
可能性もある。

結果としては、総資産の上昇額では過去最高、割合でSPを上回った。
一方で実質一番伸びたのはDC確定拠出年金、次に自社株、長期日本個別株。
BTCは昨年の2.5倍とうって変わって-3%。
目標値は達成したので、もっとこうすればよかった!はあまりないものの、
これせんかったらよかった!はいくつかある一年でした。

2026年ですが、日本利上げ、米国利下げの中、保守的な運用が望まれるが、
そんなに悪くないのでは? という楽観です。

「淡々とした積立」と「高配当PFの厚みを増やす」ことを中心。
ボラティリティが大きく、チャラついた資金が振り回されるものの、
インフレ加速、円安株高金利高のおおきな流れは変えられないと思われます。
(昨年からの流れは変わらず、落とし所はそこまでかわってない。)

反省:
・短期デリバティブ取引。 まったくこの数年の反省を活かしきれていない。 
成功:
・キャピタルのエントリー回数を大幅に減らした
・米国:指数、金融
・日本:ゼネコン
・信念に従って、自分が確信している銘柄
(金融IT、エレベーター、システムインテグレーター、インフラ)へ仕込みを追加できた。

改善:
・デリバティブを大幅に減らすこと!

<資産をいくら増やすか>
 ・総資産:+13% (現金、NISA、DCすべて含む)
 ・株式関連:全体で+15.5%の株式関連資産増加

<変化点検証>
・大きな流れ:インフレによる市民の怒りと高圧経済実績のバランス
・東西サプライチェーン冷戦:米中分断(レアアース)、関税
・米国:失業率悪化する一方で、経済は成長。AI恩恵が鮮明に。

・日本:賃金上昇・物価高の継続性
賃上げの継続も、今年は緩やか?しかし30年間のデフレが終わり、
 外的要因と人材不足によるインフレ
バラマキによるインフレ加速、円安加速
・EUの不安定さ:ドイツも積極財政により転換。軍事インフラ強い。ユーロ価値まで変わるか?
・インドが機能しだし、中心になってきたが、米国の潜在的な強さが目立ち、
 資金は引き続き米国へ回帰
・新興国は米中どちらについていくべきかを迫られる

<運用方針>
以下をゆっくりと積み立てていく。

■ DC:外国株インデックス90%,日本株インデックス10% (継続)
■ NISA積立枠:
 ①S&P500連動インデックス  80% (SP500 三菱UFJ国際インデックス・ファンド)
 ②米国高配当株式インデックス 20% (SBI-SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド)
■ NISA成長枠:
 ①HDV 1株/月
 ②VTはこれまでの積立をNISA枠へ移動。積立はNISA積立のSPを増やすことに変更
■ 高配当株PF
・配当再投資+ボーナスから
・銘柄案:銀行、大型インフラ、防衛、信託銀行

以下で一部資金を回転させる。
■ キャピタル投資:
・米国指数に素直が中心:SP500
・為替リスク:リスクはある程度取る。
(為替で10%下がっても、値上がり20%利益で差分10%が取れるようなやり方)
・日本株案:TOPIX CORE30中心
・No.1、寡占企業、ほかができないことやってる企業
・仕組みで勝てている企業
・水、ポンプ、東南アジアマーケ、信託銀行、インバウンド、人材不足、
 国策、SCM、M&A、転職、金融、防衛

<マクロ環境>

■米国
 緩やかな利下げ方向だが、インフレ高止まり。
 一方で労働受給は悪いものの、AIがそれを補っている状況。
 なので生産性が実質的には上がっているのではないか。
 トランプ関税の実影響が出てくる年。
 中間選挙の年なので、税金面での優遇は発生する可能性。
 また、2026年5月にはFED パウエルが交代し、より利下げ加速の可能性。
 トータルではスティッキーなインフレが継続し、
 ハイボラティリティの中での舵取りが求められる。
 大きな流れは昨年同様の、ドル高円安、規制緩和。高金利維持の中、
 実体経済は相対的に底堅いと見られる。
 税制優遇もあいまって、特に高金利維持で疲弊しない大型銘柄や、
 金融業界にとっては追い風と推察。
 5月交代以降に2~3回の調整ははいるものの、
 年間で15%程度のEPS向上が見込めるのではなかろうか。
   SP500 上昇シナリオ 6800→7820(+15%)
   下落シナリオ 6800→5440(ー20%)
 セクターポイント:
  長短金利正常化、ファンドの規制緩和、金融緩和 → 当面金融はつよい
  利下げにともない、不動産強い
  AI実使用:MAG7の中でも、情報を持っている実運用銘柄
  割安:ヘルスケア
  テーマ:金融、MA、損保、PEファンド、小売

 

■日本:
  高市政権の高支持率の中、金融緩和・高圧経済が推進される。
  規制緩和、実質的なバラマキ施策によって円安が加速する。
  日銀は利上げ方向で、2025年12月に金利0.75%となったが、
  来年も多くて2回の利上げ(1~1.25%程度)と予測される。
  実質金利は継続的にマイナスなので、まだまだ緩和状態が続く。
  このため、円高方向にはなかなか進まない。
  実態経済、数値的にはあまり良くない状態が続く。
  賃金アップは、昨年発生したインフレや利上げ不安からの貯蓄や
  住宅ローン返済にお金が流れる状況が継続すると推察。
  2026年春闘もある程度続くものの、これまでのペースで上げることは困難。
  インフレ、円安加速、株高、金利高が加速し、家計は苦しいが、
  株や不動産は価値が上がり、格差が加速。

  他アジア諸国やEUと比較して相対的に悪くない状況が続くので、
  ハイボラティリティの中、比較的堅調な株価推移。
  特にTOPIXが伸びると思われる。(3,400→3,950pt)
  日経平均もおよそ15%の伸びで年末には57,500円程度を目指すだろう。

  為替:昨年の流れが加速。
   米国利下げ、日本も利上げ局面だが金利差が完全に縮まることはなく、結局は円安が続く。
   円安要因:潜在的貿易赤字(原油、デジタル赤字)、トランプ関税のドル高、バラマキ施策
   円高要因:インバウンド 観光、
  (155~168円/USD, 長期で170円以上)で徐々に円安方向のレンジへ
  みんなが思っているほど長期的には円高には巻き戻らない。

  日本の中立金利:2025年12月の日銀発表では具体化されなかったが、1~2.5%の間とのこと。
  自体レベルは1.5%程度と思われ、意外と低い可能性が高い。
  このため、1.25%まで(あと2回利上げ)なら耐えられるがそれを超えると腰折れのリスク大。

  セクターポイント:
  B2Bで強いところは生き残る:マーケットプライスメーカー、リーダー銘柄
   ・金融:利上げなので金貸しが儲かる → 銀行、信託、損保、生保
   ・内需:フローの入るIT関連。特にAI実使用
   ・IP:過大評価が適正化された1年だったが、今一度業績に応じた安定した伸びを想定。
    人気投票で大型人気銘柄に転がりそうだが、静かに忘れ去れれた頃に上がる。
   ・エレベーター:2028~2030頃をピークに、過去立ち上げたエレベーターの
    修理交換時期が来る。(ちょうど25~30年)
    保守は安定して伸びていく予測
   ・防衛:間違いなく国家予算が入る。まだ三菱重工ですら、
    米国最大手の3分の1にも満たない売上で伸びしろは十分。
    防衛は広義であり、直接的なもののみでなく、システム関係も含む。

■中国:
  南沙諸島、台湾有事リスク、政治リスク大
  BYDの発売、シャオミカー → この流れはもう戻らない。
  一度中国マーケットやアジアでとられたシェアは戻らない
  →日本車は相当くるしい。また、欧州でもBYDの流れでVWが押されている。
  半導体:最先端はできないが、難易度の低いものは実力がついていき、
  量産されると一気に生産される。
  →この転換点はそろそろ急に来る。

■EU:DAX最高値。実体経済は悪いが、金融緩和施策がかなりつよいドイツ。
    インフラ・防衛予算が大きくついているのでドイツは堅調だが、
    その他の国が足を引っ張る可能性。(解像度薄)
    AIは遅れている。


■まとめ
・日本株は相対的に今年も良い可能性だが、ボラティリティが今年以上に大きい。
・キャピタルは米国、配当は日本を中心で積み上げの継続方針
・米国大型、指数中心:・難易度は米国のほうが低い(予測しないといけない項目が少ない)
 ものの、歴史的に見ても割高
  →割安銘柄を探すべき。
・2026年は日本株投資が中心
・日本株は57,500円へ
・円安 155~168円/USD
・日銀利上げで金貸しが儲かる:銀行、生保は伸びる
・日本のグロース、有利子負債高いところは危険
 →よりバリュー。より大型。高配当の継続
・新NISAはTOPIX大型、高配当株へ流れていく。
・海外の資金も指数中心のフロー
☆キャピタル取るなら:大型株で国策に沿った割安銘柄 or 明確な成長が描ける銘柄 or 内需
 人材、国策、内需、クオリティグロース
・ゲームチェンジの見極め:台湾有事、インフラの海外ビジネス(ショーボンド)、
 サプライチェーンマネジメント、M&A, PEファンド
・同じ業界でも、個社要因が更に強くなり、MAG7なんでも買ってたらいいやろ時代は終わる。
 →より選別が必要になる。
☆自己資本比率高い、有利子負債低いところを選ぶ

日本:
利上げ:メガバンク、信託銀行、損保、生保

防衛:軍事、大型インフラ、情報
インバウンド:キャラクター
IPビジネス:ゲーム機、版権
内需で値上げ&フロー収入:金融インフラ、情報、エレベーター、ERP
PEファンド
Core30:大型資金が結局はいる
不動産:東京に不動産を多く持っているところ

米国
銀行、PEファンド、ノンバンク:
SP500でAIフロー稼げて、投資過多でないところ

あくまでも2025/12/20時点での個人的見解です。
ご自身で判断ください。

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