老後2,000万円問題は2,000万円じゃ足りない問題

数年前から突如話題に上がった、老後2,000万円問題。
なんやねん、老後に2000万円貯金いるんかいな？そんな金急に用意できひんで・・・っていう話題です。
実際どないしたらええの？について、考えてみました。

そもそも2000万円問題とは？

これは金融庁が金融審査会なるもので議論した資料を元に、2000万円という数字だけが独り歩きしている問題のことです。
前提条件として、

ということらしいです。

国としては、国民の生活を全部手厚くすべて面倒見切るなんて無理だから、自助努力してね。
そのために、積立NISAとかIDECOとか制度作ってるんやから、じぶんで責任持って運用してください、それ以上は自己責任ですよと。

ちなみに、シンプルに必要な生活費は、25万円×12ヶ月×30年＝9,000万円なので、そのうちの大半を年金でだそうという仕組みを作ってくれてる日本という国は結構恵まれてると思いますよ。

結論、もっといります。
金融庁のシミュレーションをべーすとした、2,000万円を基軸とする場合、
現在価値の2,000万円はインフレ2%を考慮すると、3,844万円いります。

2,000万円× (1.02)^33 = 3,844万円

なんか、めっちゃ増えましたよね・・・

インフレって何？は過去投稿をご参考ください。

年金自体はインフレが考慮されているので、その時の物価ベースでの支給が予測されますが、いつどうなるかわかりません。

とはいえ、2,000万って平均的な想定であって、実際自分はどうなの？？をよく考えてみることが一番大事と思います。

夫婦ふたり住まいとして、自分の生活水準や贅沢したい度合いをイメージすると、家計として毎月33万円必要になりました。

ポイントとしては、

実際ジジイになったあと、こんなに使うか分からないけど、家計平均＋7万円/月必要
金融庁試算は「持ち家前提」なので、1.5万円/月になってるが、いっちーは新規で新築の持ち家は持つつもりない。
実家を継ぐことになれば、年数経ってるので、修繕などを割るとこんなもんかな？
親の介護費を、最初の10年は、念の為入れておく必要あり。人生何があるかわかりません。
金融庁試算では親の介護、老々介護想定は入ってません。
飯とか旅行とかは贅沢したい。

こうなると、
33万円×12ヶ月×10年＋(33-6)万円×12ヶ月×22年＝11,088万円
現在価値で1億1088万円、夫婦で32年生きるのにいるんやって！！

毎月に落とし込んでみましょう。
国民年金　5.5万円
厚生年金　14.5万円　（サラリーマン、妻＋子供2人想定）

33万円 – 5.5万円 – 14.5万円 = ▲13万円　が毎月、現在価値で足りません。

平均よりも7.5万円毎月たりなくなります。

次に32年間で計算すると、
13万円×12ヶ月×32年＝4,992万円

更にインフレ2%を考慮すると、

4,992万円× (1.02)^32 = 9,595万円

これにより、我が家は老後9,600万円足りない問題なのでは？と考えています。
実際はそこまでのスピードで日本がインフレするとは思えないですが、ワーストケースではこのぐらいになりそうです。

シミュレーションどおりにいくか？？、実際の未来はどうなるか？は誰にもわかりませんので、
とにかく予測して我が事と捉えて虎視眈々と準備できるかどうか？が大切です。

シンプルに9,600万円もすぐに、準備できませんよ。
なので、投資をしましょう。年率5％でしっかりと増えていくインデックス投資を中心に、確定拠出年金やつみたてNISAを活用して、毎月つみたてること。
そして、毎月の収入を上げる努力をすること。

取り急ぎの目標は、現在価値の老後不足5,000万円の資産形成を目標に、長期で頑張ろうと思います。
そもそも5,000万円でも程遠いですよ。

どういうステップで増やしていくか？の増やし方は、また投稿させていただきます。

国から、いくら老後に必要です！という目安の数字がでてきたことは素晴らしいことだと思います。
まずは2,000万円をターゲットに、貯蓄をすすめていったら良いと思うのですが、
安直に2,000万円という数字を鵜呑みにするのではなく、「あなたは一体いくら必要？？」をよーく考えてみるのが良いと思います。

2,000万円はあくまでも平均値です。
インフレ考慮をしたり、自分に落とし込んでみてください！

未来のことを言って鬼が笑おうとも、鬼は守ってくれません。
国も比較的手厚くサポートしてくれているものの、全部は助けてくれません。
みんなで頑張りながらも、自分の身は自分で守りましょう！！